杉江松恋

2020年6月
ろくでなし刑事たちが揃った『集結 P分署捜査班』開幕! (2020年6月30日)
追い詰められた者の小説『その手を離すのは、私』 (2020年6月23日)
小説の暴力性を描く『念入りに殺された男』 (2020年6月10日)
2020年5月
人間の残酷さを浮かび上がらせる作品集『おれの眼を撃った男は死んだ』 (2020年5月28日)
達人ミネット・ウォルターズの性格劇『カメレオンの影』 (2020年5月21日)
すべてを描く作家のノワール『コックファイター』 (2020年5月14日)
孤独な少女の生きる姿を描く『ザリガニの鳴くところ』 (2020年5月2日)
2020年4月
颯爽と八方破れな『弁護士ダニエル・ローリンズ』登場! (2020年4月23日)
『短編ミステリの二百年vol.2』で評論と短編を楽しむ! (2020年4月9日)
2020年3月
非道な犯罪者の殺し合い祭りに興奮!『七つの墓碑』 (2020年3月26日)
2020年2月
胃がきりきりと痛くなるスリラー『ザ・チェーン 連鎖誘拐』 (2020年2月26日)
染み入るような警察小説『カタリーナ・コード』 (2020年2月10日)
日常が断絶し、不安が形をとる短編集〜ブッツァーティ『怪物』 (2020年2月3日)
2020年1月
〈ミレニアム〉シリーズ、堂々完結! (2020年1月25日)
日本とアメリカを股にかけた痛快活劇小説『ジャパンタウン』 (2020年1月10日)
2019年12月
仕掛けに満ちたミステリー『闇という名の娘』 (2019年12月25日)
軽業のように飛翔してゆく物語『パリのアパルトマン』 (2019年12月19日)
2019年11月
スリル満点のリンカーン・ライムシリーズ最新作『カッティング・エッジ』 (2019年11月21日)
『生者と死者に告ぐ』の執拗な語りに唸る! (2019年11月10日)
2019年10月
恐怖の飛行機アンソロジー『死んだら飛べる』 (2019年10月31日)
最も読むべき翻訳ミステリー・アンソロジー『短編ミステリの二百年vol.1』 (2019年10月27日)
確かな足元が崩れ落ちるリンドクヴィスト『ボーダー 二つの世界』 (2019年10月21日)
失われた人生のシークエンスを探す冒険行『戦下の淡き光』 (2019年10月7日)
2019年9月
著者自身がワトソン役の謎解き小説『メインテーマは殺人』 (2019年9月27日)
何が起こるかわからない『11月に去りし者』 (2019年9月21日)
移民問題に直面するインドリダソン『厳寒の町』 (2019年9月15日)
夏の終わりに読みたい二つの中編『エレベーター』『わが母なるロージー』 (2019年9月6日)
2019年8月
生命を懸けた脱出ゲーム『名探偵の密室』 (2019年8月30日)
みんなちがってみんないい短篇集『休日はコーヒーショップで謎解きを』 (2019年8月26日)
不安に満ちたサスペンス『ケイトが恐れるすべて』 (2019年8月19日)
『イヴリン嬢は七回殺される』に引き込まれる! (2019年8月9日)
麻薬戦争の真の敵に直面する『ザ・ボーダー』 (2019年8月5日)
2019年7月
英統治下インドでもがく警部と部下『カルカッタの殺人』 (2019年7月26日)
スウェーデン発の歴史ミステリー『1793』 (2019年7月20日)
『IQ2』が拓くフェアネスの物語 (2019年7月12日)
無敵の100歳が大暴れ!『世界を救う100歳老人』 (2019年7月4日)
2019年6月
物語に呑み込まれるミステリー『国語教師』 (2019年6月10日)
2019年5月
エリスンの内面が浮かび上がる短篇集『愛なんてセックスの書き間違い』 (2019年5月31日)
"世界一優秀な探偵"コール&パイク登場『指名手配』 (2019年5月24日)
老魔術師と少年が起こす奇跡『トリック』 (2019年5月17日)
熊か殺人か!?『生物学探偵セオ・クレイ 森の捕食者』 (2019年5月8日)
2019年4月
第一級の脱出不可能ミステリー『火星無期懲役』 (2019年4月18日)
感情を激しく揺り動かす圧巻のスリラー『終焉の日』 (2019年4月13日)
フィツェック『座席ナンバー7Aの恐怖』を買いだ! (2019年4月5日)
2019年3月
現実の非情さを描く『地下道の少女』 (2019年3月26日)
拉致監禁犯の父との対決〜カレン・ディオンヌ『沼の王の娘』 (2019年3月13日)
北欧ミステリーの大物ホーカン・ネッセル登場! (2019年3月5日)
2019年2月
恐ろしいのに止められない『あの子はもういない』 (2019年2月22日)
予断を排して『種の起源』を読むべし! (2019年2月12日)
運命に立ち向かう少女の物語『カッコーの歌』 (2019年2月1日)
2019年1月
必死の軌道修正スリラー『カナリアはさえずる』 (2019年1月25日)
血が滾る冒険小説『拳銃使いの娘』 (2019年1月15日)
背中がぞわぞわする『ピクニック・アット・ハンギングロック』 (2019年1月7日)
2018年12月
年末年始に『償いの雪が降る』を読もう! (2018年12月27日)
黒人テキサス・レンジャーの闘い『ブルーバード、ブルーバード』 (2018年12月26日)
破滅の作家ブッツァーティの短篇集『現代の地獄への旅』 (2018年12月13日)
2018年11月
十代の頃の気持ちがよみがえる『誰かが嘘をついている』 (2018年11月29日)
過去に復讐される男のサスペンス『ホール』 (2018年11月20日)
北アイルランド一匹狼刑事シリーズ第二弾『サイレンズ・イン・ザ・ストリート』 (2018年11月11日)
ナチス殺人医師の虚ろな精神『ヨーゼフ・メンゲレの逃亡』 (2018年11月5日)
2018年10月
小さな町の人々を描く群像小説『消えた子供』 (2018年10月27日)
驚嘆すべき謎解きミステリー『カササギ殺人事件』 (2018年10月18日)
占領下ドイツで生きる少女の過酷な旅〜深緑野分『ベルリンは晴れているか』 (2018年10月11日)
オーツ『ジャック・オブ・スペード』ではしごを外されよう! (2018年10月3日)
2018年9月
収容所の少女たちの共闘と友情の物語『ローズ・アンダーファイア』 (2018年9月26日)
『数字を一つ思い浮かべろ』の犯人に納得! (2018年9月16日)
才気あふれるガールフッド・ミステリー 陸秋槎『元年春之祭』 (2018年9月10日)
極北の地での過酷な闘い『北氷洋』 (2018年9月3日)
2018年8月
覚めることのない悪夢のようなミステリー『通過者』 (2018年8月25日)
J・D・バーカー『悪の猿』が無茶苦茶に面白い! (2018年8月19日)
頼りない男の犯罪小説〜ジョー・ネスボ『真夜中の太陽』 (2018年8月10日)
背筋が寒くなる怖い話アンソロジー『怪異十三』 (2018年8月3日)
2018年7月
一人の女性の人生を描く『あなたを愛してから』に興奮! (2018年7月29日)
痴話喧嘩から始まるどんでん返し『ブルックリンの少女』 (2018年7月21日)
虚実入り混じる執筆牢獄小説『さらば、シェヘラザード』 (2018年7月13日)
正義の探偵小説にして相棒小説『IQ』登場! (2018年7月6日)
2018年6月
先読みできない失踪ミステリー『遭難信号』 (2018年6月29日)
足枷だらけの警察小説『影の子』がいいぞ! (2018年6月22日)
少女の幽霊と孤島の殺人事件『空の幻像』 (2018年6月16日)
現実に起こった恐るべき連続殺人事件『花殺し月の殺人』 (2018年6月8日)
少年の夏と秘密をめぐるサスペンス『白墨人形』 (2018年6月3日)
2018年5月
暗殺者見習いに向けた手引書『インターンズ・ハンドブック』 (2018年5月25日)
謎解き作家の楽しい短編集『日曜の午後はミステリ作家とお茶を』 (2018年5月18日)
刑事ヴァランダー・シリーズ前日譚『ピラミッド』 (2018年5月12日)
北アイルランドの"あぶない刑事"?『コールド・コールド・グラウンド』 (2018年5月1日)
2018年3月
最後の最後まで裏をかかれる『乗客ナンバー23の消失』 (2018年3月30日)
探偵VS殺し屋夫婦の変幻自在ミステリー『アベルVSホイト』 (2018年3月26日)
心に鎧をまとった男の長い旅『マイロ・スレイドにうってつけの秘密』 (2018年3月15日)
えええっと声が出るミステリー『そしてミランダを殺す』 (2018年3月9日)
闘うキム警部がかっこいい!『サイレント・スクリーム』 (2018年3月3日)
2018年2月
時代遅れの強盗が大活躍する『ダウンサイド 強奪作戦』 (2018年2月23日)
残酷さと恐怖をくぐりぬけた者たちの物語『蝶のいた庭』 (2018年2月5日)
2018年1月
声なき人のための物語〈アイアマンガー三部作〉完結! (2018年1月25日)
馳星周が放つ真ん真ん中の山岳冒険小説『蒼き山嶺』 (2018年1月19日)
幻想作家ブッツァーティの短篇集『魔法にかかった男』 (2018年1月6日)
2017年12月
2018年は〈ミレニアム〉で始めよう! (2017年12月28日)
たまらない孤独と恐怖が襲ってくる田辺青蛙『人魚の石』 (2017年12月25日)
虚実入り乱れる異色恐怖小説『誰がスティーヴィ・クライを造ったのか?』 (2017年12月15日)
静かに語られる死についての作品集『死体展覧会』 (2017年12月1日)
2017年11月
14歳の少女が挑む世界との知恵比べ『嘘の木』 (2017年11月24日)
「何をされるかわからない」フランス・ミステリー『黒い睡蓮』 (2017年11月10日)
扉の向こうの恐怖を描くJP・ディレイニー『冷たい家』 (2017年11月6日)
2017年10月
根源的な恐怖を描くグラビンスキの短編集『火の書』 (2017年10月27日)
埋もれた人生を探っていくインドリダソン『湖の男』 (2017年10月20日)
2017年9月
閉じた親子の愛情の物語〜エーネ・リール『樹脂』 (2017年9月29日)
犯罪小説マニアの至宝が帰ってきた!〜『ゴーストマン 消滅遊戯』 (2017年9月22日)
15歳が世界と出会うロード・ノヴェル『東の果て、夜へ』 (2017年9月15日)
結末まで目が離せない『ハティの最期の舞台』 (2017年9月8日)
スウェーデン・ミステリーアンソロジー『呼び出された男』を読むべし! (2017年9月1日)
2017年7月
警察捜査小説の原点となった犯罪実話集『彼女たちはみな、若くして死んだ』 (2017年7月14日)
2017年6月
謎多き作家ボストン・テランインタビュー (2017年6月8日)
誰にでも振りかかる「現代の悪」をつきつける『三つの悪夢と階段室の女王』 (2017年6月2日)
2017年5月
アイスランド発、新米警官の奮闘物語〜ラグナル・ヨナソン『雪盲』 (2017年5月19日)
2017年に絶対読むべきミステリー『コードネーム・ヴェリティ』 (2017年5月2日)
2017年2月
魅力的な絶望を描くデュ・モーリアの短編集『人形』 (2017年2月3日)
2016年12月
古典部シリーズ最新作『いまさら翼といわれても』 (2016年12月28日)
白井智之『おやすみ人面瘡』を怖いもの見たさでも読むべし! (2016年12月6日)
2016年11月
豪華絢爛地下冒険小説『ヴェサリウスの秘密』 (2016年11月24日)
2016年10月
凄まじくアナーキーな警察捜査小説『ノース・ガンソン・ストリートの虐殺』 (2016年10月27日)
謎解きのさみしさを宿した短篇集〜北村薫『遠い唇』 (2016年10月17日)
殺し屋オーラヴの魅力が詰まったネスボ『その雪と血を』 (2016年10月7日)
2016年9月
懐かしくて新しい逸木裕のデビュー作『虹を待つ彼女』 (2016年9月30日)
悪夢の中のような非論理の論理『ラスト・ウェイ・アウト』 (2016年9月23日)
ヘレン・マクロイ『ささやく真実』の忘れがたい登場人物 (2016年9月15日)
2016年7月
倫理観を揺さぶるジョン・コラビント『無実』 (2016年7月12日)
2016年4月
独立独歩の精神で生きるヒーローの物語『ドライ・ボーンズ』 (2016年4月28日)
初めてでもマニアでも楽しい警察小説の金字塔 (2016年4月15日)
ヨハン・テオリン『夏に凍える舟』の"潜水艦浮上"に驚愕! (2016年4月4日)
2016年3月
知の好奇心に満ちたミステリー『プラハの墓地』 (2016年3月4日)
2016年2月
青崎有吾の痛快青春ビブリオ・ミステリー『図書館の殺人』 (2016年2月5日)
2016年1月
名アンソロジストが編んだ名手の逸品『ジャック・リッチーのびっくりパレード』 (2016年1月22日)
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